株式会社シード・プランニング様の主催による「医療・介護共同研究会」の会合に出席してきました。
日付: 2007年6月20日(水)
テーマ: 医療保険者の特定健診・特定保健指導への考え方・ニーズ
医療制度改革により、2008年4月から医療保険者に対して特定健診・特定保健指導(いわゆるメタボ対策)が義務化されます。
それを受けて、30人以上は入る会場が満員になる盛況でした。
研究会の内容は、
1.シード・プランニング研究員の奥山氏による調査報告「健康保険組合の特定健康診査・保健指導の実施に関する調査」
2.小松製作所健康保険組合 常務理事の木村氏による講演「主婦健診システムからコマツゆうゆうシステムへ(アウトソーシング事業者と連携した保険事業の実践事例の紹介)」
3.明治安田生命健康保険組合東京診療所長の三好氏による講演「産業保健の現場からみた特定健康診査・特定保健指導」
というものです。
コマツゆうゆうシステムについては、社長ブログの方でも触れているので、私は三好先生の講演について書きましょう。
特定健康診査の項目に「腹囲」があります。
一見するとウエストを測るだけで簡単そうに思えますね。 しかしそうでもないのです。
洋服のサイズなどのためにウエストを測る場合は、腹の上の方のくびれた部分を測りますが、腹囲は内臓脂肪がたまる「へそまわり」を測ります。
そして、腹囲を測るためには下着を下にずらす必要があります。
この部分は羞恥エリアであり、腹囲そのものも機微な情報ですので、なかなか健診に取り込むことは難しいそうです。
確かに、腹囲というのは体脂肪率や体重よりもっと知られたくない情報かもしれませんね。
そして、メタボリックかどうかは最初に腹囲を基準にして線引きされます。
日本では、男性が85cm、女性が90cmを境にしてメタボ候補とそうでない人に分けられます。
1cmでも満たなければ完全に対象外になるというのも変な感じがします。
まあ、分類をするためには基準値は必要なのですが、この基準以下だからといって安心せずに、総合的な健康を追及したいものです。
山本 康