iTunes Music Store専門の音楽レーベルが設立されたそうです。
iTunes Music Store(以下iTMS)とは、パソコン上のCD専門店のようなものです。
アマゾンも同じくCDを扱っていますが、iTMSは1曲ごとにダウンロード販売をしています。アルバムでも1曲からダウンロードできるすぐれものサイトです。
既存の音楽レーベルは、CDの売れ行きに影響するのではないかと懸念してiTMSに楽曲を提供するか否かを決めかねていたり、不参加を表明したり、乗り気ではありませんでした。が、そんな中でのオンライン専門の音楽レーベルの登場というのは面白い試みですね。このレーベルはマイナーでもコアなファンを抱えるミュージシャンを手がけているようです。きっとCDの製造など従来かかっていた費用をプロモーション費用に使い、メジャーアーティストへの道を築いていこうという戦略なのでしょう。
「製造コストを減らしてプロモーションにまわす」という戦略は既存レーベルでも十分に使えるでしょう。海外ではオンラインでの音楽のダウンロード販売は浸透しているようですが、日本はまだまだな印象があります。今後は、音楽だけじゃなく、例えば英会話などの音声ファイルもオンラインで販売できるようになれば面白そうですね。
ただ、もう少し価格が安くなれば嬉しいなぁ。1曲の最安値が、アメリカが99セントに対して日本は150円なんですよね。従来のCDの一般価格である3曲くらいで1000円という状態に比べれば格段に安いのですが。色々と理由があるのでしょうが、今後100円というキリの良い値段になることを期待してiTMSを応援したいものです。
参考:ITmediaニュース:iTMS専門の音楽レーベル設立
投稿:三原崇人