掲載誌 |
雑誌「アクセス埼玉」(財団法人埼玉県中小企業振興公社) |
掲載年月 |
2008年8月(第5回) |
執筆者 |
(株)アイドゥ代表取締役井上きよみ |
企画書や提案書では、図示した方が圧倒的にわかりやすくなるし、訴求力も上がると思うのですが、作成する時間との戦いで、諦めたことはありませんか。単なる箇条書きでごまかしてしまった、という経験が私にもあります。
やはり図を作成するのは労力がかかります。図が出来上がってからの修正や追加も、細々した作業に時間がとられてしまいます。
箇条書きをそのまま図化する「SmartArtグラフィック」
「ササっと図化したい」という願いをまさに叶えてくれたのが「SmartArtグラフィック」(以下、SmartArt)という機能です。単純な箇条書きが、すぐさま美しい図に変身します。
図表1をご覧ください。箇条書き部分を選択し、「SmartArtグラフィックに変換」をクリックします。するとSmartArtが表示されるので、どれかをポイントすれば、プレビュー表示により適用後のレイアウトが確認できます(図表2)。「その他のSmartArtグラフィック」を選択すれば、すべてのSmartArtを見られます(図表3)。適当なSmartArtを見つけたら、クリックしてスライドに適用します(図表4)。きれいなリストにたちまち変身しました。
図表1 箇条書きのスライド。[1]箇条書き部分を選択し、[2]リボン内「ホーム」タブの「段落」グループから「SmartArtグラフィックに変換」をクリック
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図表2 「ターゲットリスト」のSmartArtをリアルタイムプレビューで確認中
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図表3 すべてのSmartArtを表示
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図表4 「縦方向ボックスリスト」のSmartArtを適用。SmartArtの横にはテキストボックスが合わせて表示され、内容の修正等ができる。
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追加・削除・変更も簡単
図表5 テキストボックスに箇条書きを追加(左側の赤い囲み部分)。すると、SmartArtにも自動的に新しいが追加された(右側の赤い囲み部分)。
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図ができ上がると、次に心配なのが、内容変更への対処です。項目が一つ増えるだけでも、図中の囲みのサイズを変えたり、位置を移動して全体の配置を少しずつ調整したりと、面倒な作業がたくさん出てくるからです。
SmartArtが優れているのは、このような変更にも簡単にできる点です。
SmartArtの横にはテキストウィンドウが表示されます(図表4)。この中で通常どおりに文字入力すれば、それに応じて、SmartArtが自動的に変更されます(図表5)。これで今までのような苦労はなくなります。
SmartArt全体の変更
図表6 スタイルで「細黒枠」を適用。その後、「色の変更」で異なった配色をリアルタイムプレビューにより試している。適用内容をリセットするには、右側の赤い囲み部分をクリック。
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一度適用したSmartArtを変更したり、SmartArtの色や効果を変える場合は、SmartArtを選択後、リボンから「SmartArtツール」の「デザイン」タブを選びます。この中から任意のものを適用すれば、さらに見栄えの良いものになるでしょう(図表6)。
適用後に気に入らなかったり、装飾のし過ぎで元に戻したい場合は「グラフィックのリセット」をクリックします。
SmartArtの一部を変更
図表7 このスライドには「矢印と長方形のプロセス」のSmartArtを適用。その後、一部分を変更しているところ。[1]変更したい部分を選択し、[2]「書式」タブから、[3]変更したい内容を選択する。これ以外に「光彩」効果などを、部分的にすでに適用している。
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SmartArt内の変更したい部分を選択して、リボンから「SmartArt」の「書式」タブを選びます。そして必要な変更を加えます(図表7)。
スライド全体の雰囲気は「テーマ」で変更
図表8 [1]「デザイン」タブから、[2]「みやび」というテーマを適用
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今までは個別のSmartArtの変更でしたが、SmartArtも含め、スライド全体の雰囲気や配色を変えたい場合は、リボンから「デザイン」タブをクリックします。「テーマ」グループからどれかを選びましょう。一気に違った感じになりましたね(図表8)。
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