社内に様々なシステムがあっても、「Novell Identity Manager 3」(IDM3)ではアカウント情報の統合や管理が容易にできることを知って安堵した二人。
さて、そんな二人のところにも、最近流行りの業務提携の噂が飛び込んできた。
最近、企業合併や買収のニュースが、やたらと多くない? | |
ヤフーニュースには「企業の提携・合併」というカテゴリーがあるくらいだからね。 | |
そういえば、うちの会社でも、近いうちに大きな業務提携があるみたいなんだ。 | |
それは、どんな業務提携なの? | |
提携先もうちと同じIT系で、ある時はライバル、ある時はパートナーとしてやってきたけど、互いの強みを活かした役割分担で、もっと大きな案件を安定受注しようって。 | |
その話、もっと詳しく教えて! | |
うちは主に営業とコンサルティングを担当して、提携先は主に開発を担当するって聞いてる。だから、提携先の営業・コンサル部門の人は、うちに出向する形。転籍じゃなく、あくまで出向らしいけど。 | |
アイディンティティ管理システムを導入すれば、威力を発揮できそうじゃ。 | |
IDM3の本領を発揮できる場面だね。 | |
IDM3では連動させる範囲と方向を柔軟に設定できるのが、1つ目のポイントじゃ。 | |
それはどんなメリットがあるの? | |
出向者と隣同士机を並べて一緒に仕事をしていても、会社は別々じゃから、給与体系も算定方法も異なるはずじゃ。それに会社が別々ということは、まさか出向者に関する全ての情報を流してもらうわけにもいくまい。あくまで共同作業をスムーズにする範囲だけ、連動していればいいわけじゃ。 | |
確かにそうだ。 | |
例えば、出向者の出退勤の記録は、自社から提携先の一方向にのみ流す。反対に、出向者の入れ替えや退職情報は提携先から自社への一方向とすれば、それぞれの会社で必要な管理が自分たちでできるので、相手への負担を最小限にできるのじゃ。 | |
よくわかるわぁ。私の部署に以前、取引先から出向してきた人がいたけど、毎日の出退勤記録の付け方がうちとは違うから、別に書類を用意したり、やたらハンコを付いたり、確認したりと、とにかく面倒だったの。でも、その人の給料に直接関係する部分だから、いい加減にはできないしね。 | |
IDM3でそんな苦労もなくなるね。 | |
2つ目は、互いに疑心暗鬼を防げることじゃ。 | |
それはどういうこと? | |
以前、ポリシーや規則といった決まり事をアイディンティティ管理システムに組み込んでいく、という話をしたな。つまり、決まり事に沿ってシステムは動くから、互いの話し合いで決まったことをIDM3に入れていけば、IDM3が稼働していく限り、互いに勝手なことはできなくなるのじゃ。 | |
ズルはできないってことだよ。例えば、開発工数の水増しやコンサル経費の上乗せをやると、すぐに相手に見抜かれてしまうってこと。だから、IDM3できちんと管理している限り、不要な疑いをかけたり、かけられたりすることがないわけだ。 | |
それはいい。うわべだけ仲良さそうに仕事して、実はお互い腹の探り合いなんて、疲れるからね。 | |
3つ目は、IDM3の強力なレプリカ機能じゃ。 | |
まるで、バイクやユニフォームのレプリカモデルみたいだ。 | |
そうなんだよ。レプリカとは複製されたもの、という意味だからね。 | |
確かアイディンティティ管理システムは、一元管理が特徴だと教えてもらったけど、レプリカって矛盾しない? | |
一元管理とレプリカとは全く別の話じゃ。1台のサーバに全てをまとめていたら、そのサーバがダウンしたら、どうなるかな? | |
誰もログインできなくなって、業務が全部止まっちゃうよ。 | |
その通りじゃ。IDM3は、管理する区分を「パーティション」として分け、パーティションごとに別々のサーバに情報を入れることもできるし、自分が管理しないパーティションでも「レプリカ」として持っておけるのじゃ。そうすれば、どこかのサーバがダウンしても、レプリカを使うことで支障なく業務を続けられるからな。 | |
互いに情報を持ち合うから、万が一の時にも対応できるわけだ。でもそれは、自社だけでIDM3を稼働する時にも必要だね。 | |
「耐障害性」と言ってね、もちろんそうだよ。 | |
さっきの疑心暗鬼にも通じるけど、会社間でお互いにレプリカを持ち合うと、何だか安心ね。 | |
もっともじゃ。 | |
どちらか1社だけにサーバを置くとなると、上層部どうし、単なるメンツだけで火花が散りそうだよ。 | |
でも、上層部の人は経営や管理には詳しくても、必ずしもシステムに詳しいわけじゃないでしょ? メンツの問題もあると思うけど、詳しくない人たちが納得できるだけのものにすることは必要よね? | |
実はIDM3には、そんな心配を解消できる、とっても素晴らしいツールがあるんだ。 | |
そのツールは次に回すとするか。二人とも、楽しみにしておくのじゃぞ。 |
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第5回 昨日までライバル、今日から同僚なんて日常茶飯事の世の中で
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