アイディンティティ管理システムの導入が待ち遠しくなった二人。
確かに便利で素晴らしいシステムだとわかったけど、社内を見渡すと、実に多くの様々なシステムが稼働していて、本当に導入できるか、ちょっと心配になってきた。
アイディンティティ管理システムの導入が心待ちだけど、不安もフツフツと沸いてきたの。 | |
急にどうしたんだい? | |
別々のアプリケーションでも、OSが違っても、それを全部まとめられるのが、アイディンティティ管理システムよね。便利だけど、そんなに易々とまとめられるのかな?って。 | |
そうだね。一癖も二癖もありそうなシステムも、確かにあるよ。 | |
前々回、旅行代理店を例にした話を覚えておるかな? | |
うん、覚えているよ。旅行代理店の窓口にあたる部分が、ユーザからのサインオン要求を一手に引き受ける認証サーバになるってことだよね。 | |
まだ続きがあるぞ。旅行代理店では英語やフランス語といった各言語のスペシャリストを抱えることで、多くの国への手配を可能としておる、と。そのスペシャリストの役割にあたるのが、システムでは「ドライバ」や「アダプタ」と呼ばれるもので、それによって各アプリケーションやOSと連携できる、とな。 | |
何となく、その仕組みは理解できるのだけど、でも本当にうまくいくのかな? | |
だからこそ、自社で利用しているアプリケーションやOS用のものが揃っているかが、導入にあたっての鍵となるわけじゃ。その点、「Novell Identity Manager 3」(IDM3)なら安心じゃ。 | |
そこをもう少し詳しく知りたいな。 | |
知りたい情報があるとき、どうやって探してる? | |
ヤフーやグーグルの検索サイトを利用するわ。 | |
僕も。それから社内の情報やファイルは、イントラネットで検索するね。 | |
じゃあ、ディレクトリサービスは使っているかい? | |
ディレクトリサービスっていうのが、よくわからないから、使っているかどうかと言われてもねぇ・・・。 | |
使っているよ、きっと。だって、検索自体がディレクトリサービスの一部だからね。 | |
検索結果の一覧から、必要そうな情報を見る時、それがどのサーバに収納されているかとか、どのフォルダにあるかとか、イチイチ気にしないはずじゃ。情報さえ手に入ればいいわけで、そういうことを気にしないで済むのもディレクトリサービスのおかげというわけじゃ。 | |
一人一人のアカウント情報だって、特に人数の多い組織では、ほぼ100%ディレクトリサービスで管理しているはずだよ。例えば、Windowsサーバを使っているところは、Active Directoryと呼ばれるディレクトリサービスが利用されているんだよ。 | |
それ、うちの会社も使っているみたい。よく耳にはするんだけど。 | |
WindowsがActive Directoryなら、他のOSはまた別のディレクトリサービスというわけ? | |
まさしくそうじゃ。そしていくつかの別々のディレクトリサービスを統括する親分が「メタディレクトリ」という機能で、IDM3ではその役割を「Novell eDirectory」が果たしておるのじゃ。 | |
そう言えば、「LDAP」という言葉もよく聞くけど、これもディレクトリサービスの一つ? | |
LDAPとは「Lightweight Directory Access Protocol」の略で、簡単に言えば、ディレクトリサービスにアクセスするための共通の決まり事じゃよ。つまり「業界標準プロトコル」がLDAPなのじゃ。実は、Novell eDirectoryもActive Directoryも、IBM社、Sun Microsystems社、Red Hat社など主だったディレクトリサービスも「LDAP準拠」じゃから、統合管理がやり易いわけじゃ。 | |
LDAPを採用したディレクトリサービスは、互いに兄弟か従兄弟みたいなもんだね。 | |
ディレクトリサービスだけではなく、LDAP対応のアプリケーションに対しても同様じゃ。 | |
でも、LDAPって比較的新しい言葉だと思うのだけど、それより古いものに対してはどう? | |
心配する必要はないぞ。例えばWindowsはActive Directoryの前は「NTドメイン」と呼ばれる独自のものであったが、IDM3はそれにも対応しておる。Windowsだけでなく、UNIXの「NIS」などにもな。 | |
確かうちはOracleを使っていると聞いたけど・・・。 | |
Oracleっていうのは、有名なデータベースシステムのことだよ。 | |
Oracleをはじめ、IBMのDB2、Microsoft SQL Server、Sybaseなど利用の多いデータベースへも、IDM3はもちろん対応しておる。 | |
こうなったら、知っている名前、全部聞いちゃおう。Lotus Notesは? それからERPパッケージソフトのSAPはどう? | |
IDM3はその両方とも大丈夫じゃ。シェアの高いグループウェアやERPには一通り対応しておる。 | |
じゃあ、もっと古いシステムは? ええっと、何ていう呼び名だったかなあ・・・。 | |
もしかしてメインフレーム? それなら、IDM3は大丈夫だよ。 | |
本当に何にでも対応してるんだなあ。参った、参った! | |
知らない名前もいっぱい出て来たけど、とにかく、私の心配が取り越し苦労だったことは、よくわかったわ。 | |
これで安心だね。 | |
それでは、今日の話をまとめておくぞ。IDM3はメタディレクトリ機能と豊富なドライバを持っておるから、様々なプラットフォームとの接続性がピカ一じゃ。要らないところで苦労しないから、導入コストの削減にもつながるはずじゃ。 |
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第4回 うそ? WindowsもLinuxもメインフレームでさえ、まとめられるなんて
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