掲載誌 | 雑誌「アクセスさいたま」(財団法人埼玉県中小企業振興公社) | |
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掲載年月 | 2005年1月(第10回) | |
執筆者 | 井上きよみ |
図1-1 「送料の虎」で条件を入れて料金検索。結果は下の画面。 |
各社の料金を一括比較できるWebサイトに「送料の虎」(http://www.shipping.jp/)があります。荷物の大きさ、重量、届け先の都道府県を入力して検索するだけです。宅配便のみならず、メール便、冊子小包、クール便も同時に比較できるので、幅広く使えます(図1-1、図1-2)。
もちろん、料金だけで選ぶことは禁物ですが、検索結果から何かしらの節約方法に気づくはずです。「送料の虎」には新しい配送サービスなど、役立つ情報が満載なので、ブックマークに入れておけば良いでしょう。
図1-2 郵便・宅配各社の料金がずらっと表示される。料金だけでは2倍以上の開きがあり驚き。 責任限度額や節約ワンポイントまで出るので、総合的に判断できる。 |
平成16年12月に「牛肉トレーサビリティ法」が始まりましたが、このトレーサビリティ、つまり「追跡システム」をいち早く一般に開放していたのは運送業者です。伝票番号を入れるだけで、配達状況を確認できます(図2、図3)。前述の「送料の虎」を利用すれば、ここから各社の検索・結果ページが自動表示されます。
図2 郵便小包の追跡結果 | 図3 宅急便(ヤマト運輸)の追跡結果 |
また、できるだけ早く配達完了を知りたいという場合は、「配達完了通知サービス」がいいでしょう。郵政公社、佐川急便など数社で実施されています。利用には事前のメールアドレス登録が必要です。
一方、ヤマト運輸などでは届け先に事前に日時を知らせるサービスを提供しています(図4)。個人宅などで、留守が予想される場合には便利です。受け取ったメールを見て日時を変更できるので、何度も足を運んでもらう申し訳なさを感じることがなくなります。
図4 ヤマト運輸の「お届け通知サービス」(出典:同社Webサイト) |
信書や請求書などは送れないのですが、パンフレット・カタログ類、ビデオ、小物など、届け先のポストに入る大きさの物を送るのに便利なのが「メール便」です。多くの場合、郵便料金より安いことから、DM発送などによく利用されています。
定期的にWordやExcelで作成したお知らせや報告を「紙」にして送りたいなら、郵政公社の「ハイブリッドめーる」(http://www1.hybridmail.jp/)がお勧めです。同サービスサイトに作成したファイルを送り、宛先を手入力か宛先ファイルとして送信すれば、印刷、封入、配達を郵便局がやってくれます。1通あたり白黒2枚の場合、配達料込みで105円かかりますが、自社で印刷・封入・投函する経費を考えれば、十分にペイできそうです。一般的なプリンタ(レーザ、インクジェット)を使って、自分たちで出力した伝票を使えるサービスも日本通運など大手数社で始まっています(図5)。住所録ファイルなどから宛先データを取り込めるので、手書きする手間がなくなり、便利です。
パソコンなどIT機器類を送りたい時に頼りになるのが、専用の宅配便。集荷時に専用資材により、梱包してもらえるので、素人が包むよりずっと安全です(図6)。
図5 送り状発行ソフトの一例。 ヤマト運輸の「B2」(https://i-cats.kuronekoyamato.co.jp/b2web/)。 | 図6 パソコンやディスプレイを送るために、実際に筆者が利用した「パソコンポ」のサービス(日本通運;http://www.nittsu.co.jp/pasocompo/)。 特許を取った専用資材とプロによる梱包作業は、手間と安全の両方が満足できるものだった。 |
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第10回 荷物を楽して、安く、安全・確実に送り出す法 ~送り出す手間(人件費)と送料の経費節減~
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