我が家には手押しの一輪車がある。
タイヤがパンクしているのか、ずいぶん前から、かなり空気が抜けていた。
が、廃品回収の日、ある一言をきっかけに、自動修復できてしまった。
この一輪車の専らの使い道は、家からゴミステーションまでのゴミ運び。
燃えるゴミなら、少々タイヤが凹んでいても、何とか運べる。
でも、廃品回収の日、たまっていた新聞・雑誌などを載せたら、その重さでタイヤはペチャンコに。
それでも、がんばって回収場所まで運ぼうとした。
が、場所の近くにある段差が超えられない。
仕方なく、そこからは手に持って運んだ。
回収場所には当番らしい年輩の男性が数人。
私の様子を見て、すぐに手伝いにかけつけてくださった。
「そうだ!」
私は閃き、彼らに尋ねてみた。
私「この一輪車、タイヤがダメみたいなんですけど、どこで修理して
もらえるんでしょうか?
それとも、買い換えないとダメですか?」
彼ら「自転車屋より、ホームセンターに行くと、部品を売っているんじゃないかな。」
彼ら「ちょっと見せて。
・・・・ああ、これはチューブのムシがダメになってるよ。
これを代えれば、大丈夫かなあ。
でも、チューブまでいっちゃってるかなぁ。」
私「部品を買っても、チューブなんて自分で付け替えできないし・・・・。
ホームセンターで修理までしてくれます?」
彼ら「私の所に、ムシがあるから、持ってくるよ。新しいのを買ったけど、
まだ使ってないから。」
と、彼らの一人が自転車に乗って消えていった。
2,3分後、戻ってきて、新しいムシに取り替えてくださった。
彼ら「さあ、空気を入れてみよう。」
先ほどの間に、私は自分の家にあった、埃をかぶった空気入れを持って来たのだが、その空気入れが壊れていて、空気が入らない。
もちろん、空気を入れてくださったのも、彼ら。
彼ら「この空気入れ、壊れているよ。」
じゃあ、今度は空気入れを持ってくるか。」
と、また先ほどの方が空気入れを持ってきてくださった。
今度は、どんどん空気が入る。
見違えるように、タイヤはパンパンに張った。
彼ら「これなら、もう大丈夫。」
私「本当にありがとうございいます。とても助かりました。
(少し押してみて、大げさに) ああ、すごい、すごい。
すっごく軽くなりました! うれしい!」 笑顔!笑顔!笑顔!
彼ら「ああ、良かったねぇ。」
私「さすが、男性の方々がいらっしゃると、いいですねぇ。
私には、修理できないし、本当に困っていたのですよ。
本当にありがとうございました!」 笑顔!笑顔!笑顔!
彼らは誇らしげな笑顔で、当番の仕事を終えて家路についていった。
ちょっとしたタイミングが、たまたまWin-Winのラッキーを生み出した。
そのタイミングとは、当番とはいえ、その場で暇を弄んでいたところに、ペッチャンコタイヤを目の当たりにし、そして、私が尋ねた、ということ。
●私のWin
タダで一輪車が直った。
これで、抱えていた小さな憂鬱が一つ解決。気持ちも晴れやかになった。
人に助けてもらい、心が温かくなった。
●彼らのWin
一輪車の修理が無事でき、解決できた。
人助けをして、とても感謝してもらえた。
暇つぶしにもなった。
これはたまたま日常での一場面だったけど、
仕事の場面こそ、
尋ねる・教えるの両得
がたくさんある。
もちろん、タイミングと使い方さえ、間違わなければ、だけどね。
知らないこと・不得手なことは勇気を出して尋ねてみる。
これって、仕事を効率的に進める重要なテクニックだと思う。
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