このところ、医者の処方した薬、5日分とか7日分を、几帳面にも、ぜ~んぶ、飲んでいます。
医者が定めた期間、ちゃんと継続して薬を飲んでいる、優等生患者です。
今回は、その2「残り510円から減らなくなったパスネット」と、その3「横着は健康」をミックスしたような話。
ところで、みんな、薬を最後まできちんと飲んでる?
と尋ねられると、ほとんど多くの人が首を横に振るでしょう。
例えば、風邪を引いて医者にかかる。そして5日分の薬をもらうと、
1日目 言われた通り、毎食後、きちんと飲む
2日目 朝と夜は飲むけど、昼はうっかり忘れた
3日目 朝はとりあえず飲んだ。昼はまた忘れ、夜も飲まなかった
4日目 朝飲み忘れたけど、ままいいか。もちろん昼・夜は意識の外
5日目 すっかり薬のことなんて忘れた
ということになってませんか?
この例は、それでもかなりマシかも。
5日分もらっても、1.5日分くらいしか消費しない人、多いのでは?
私も、ほとんど、そうなんです。
そして、今度、病気になった時に、使っちゃおう、と思うのです。
でも、今度病気になった時は、それが
風邪薬だったか、
胃腸薬だったか、
鎮痛剤だったか、
わからなくなって、結局、また、新しい薬を受け取ることになるのです。
いつもは30%くらいしか消費できない私が、この1ヶ月間ほどは、与えられた薬を、なくなるまで全て飲んでいるのです。
一つは、なかなか良くならないから。
今日も顔に大きなマスクしてます。
そして、もう一つの大きな理由は、飲まないことへの恐怖。
何日か前に体験した、夜も寝られないような「咳責め」には二度と遭いたくない!
もうあの苦痛を一度だって味わいたくない!
と強く強く思うのです。
つまり、 恐怖から逃れるための継続 なんです。
なんと後ろ向きなんでしょう、と思うかもしれませんが、よく考えると、こういうことって多くないですか?
一流のスポーツ選手だって、最初は上手くなるための練習であったものが、次第に、現状を維持するために費やす練習時間の方が多くなってくるはずです。
普通の人だって、そう。
成長期を過ぎ、20代も中盤以上であれば、他人にはあまり言えないけど、若さを維持するための努力をしているよ、っていう人、多いと思います。
だれにでも、1つ2つあるでしょ?
老いへの恐怖。
今回、私の場合、苦痛への恐怖な訳なんですが、それを逃れるため、今日も1日3回きちんと薬を飲んでいます。
恐怖の力ってスゴいなあ。
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 薬を全部飲む優等生患者 -横着研究所その4-
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