2ヶ月ほど前だったか、日経産業新聞の記事で「プライス・プロテクション・ギャランティ」なる言葉を知った。(もしかして、私って、かなり遅い人間?)
何でも商品を買った後、一定期間内にその商品が値下げされた場合に差額を払い戻すサービスらしい。
ちょっといいかも、と思った。
そして、 でも、 と思った。
アメリカでは、消費者に代わって、値下げされたかどうかを見張ってくれるサイトがある。
早速、行ってみた。
↓↓↓
Price Protectr
現在はAmzon等のWeb上の大手サイトに限られるが、購入商品のURLとメールアドレスだけを登録しておけば、値下げされた時にメールでお知らせしてくれるというのは便利。
あくまでこのサービスはお知らせまでで、そこから先は自分自身で買った所に払い戻し請求をしなければならない。
もちろん、その買ったサイトが、プライス・プロテクション・ギャランティを実施しているってことが大前提だ。
払い戻しを受けられるなんて、すっごく得するかもしれない。
でも、でも、でもーーーーーーーーーーーーーぉ !!!
なんか、買い物の楽しみが、減った気がしない?
「今こそが、買い時!」
って思うから、買っちゃうわけで。
勝負師ではないけれど、その買うタイミングを決めるのって、ちょっとした勝負だよね。
今買うか、それとも、もうちょっと、待つか。
さて、売る側のことをちょっと考えてみる。
今でもほとんどの企業は、マークアップにより、プライシング(価格の決定)していると思う。
その決定に際しては、いつ頃、初回マークダウン(値下げ)をし、2度目はココで、最終はこうなった時点で、と、値下げ時期やそれまでに売れる数量などを勘案して行う。
プライス・プロテクション・ギャランティを実施する所では、その請求割合も含めての値付けだ。
が、請求割合が一定率を超えてしまったら。
想定外になってしまったら。
今までのプライシング方法では、もはや利益が出なくなり、何らかの新しい手法が必要となる。
他人より先に買った、持っている、という優越感。
でも、後からの払い戻しをもらえるから、少々高いうちでも買っちゃおう、という人が増えれば、今まで感じていた「先行することでの優越感」は確実に薄らいでいくだろうなあ。
ちょっと、寂しいかも。
日本ではこれから、どのくらい、このサービスが普及していくのだろう。
もしかして、横並びの好きな日本こそ、いきなり流行ったりして。
これを書きながら、完全に「迷える子羊」思考に陥っている自分に気づいたので、そろそろ、止めます。
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