読売新聞2006年5月10日に「お寒いオンライン手続き」という記事があります。
それには、
・税申請1件に4万円のコスト (利用率0.41%)
・不動産登記 利用率 0.03%
・住基カードの全国普及率は、2005年8月末現在、0.54%
という数字が書かれていました。
私も仕事柄、ずいぶん前に住基カードを取得したものの、実際何で使ったかというと、それを記事にしたり、役所の方々を対象とした研修の「よもや話」のネタにしたり、という程度なんです。
>>以前に書いた記事
・住基カード 「アクセスさいたま2004年7月号」、
「アクセスさいたま2004年8月号」
・e-Tax 「アクセスさいたま2004年8月号」
本来の使い方は、と言えば、
ゼロ。
e-Taxに関しては、電子申請したとしても、支払段階で利用している銀行が、電子決済システム「ペイジー」に対応していないので、かえって二度手間となるのです。
だから、あの記事の最後の一文
「これで、源泉所得税の申告・納税が、どこへも出向くことなく、完了しました。」
は、ウソ なんです。今でこそ、言えますが。
それでも、少しずつはペイジーに対応する機関が増えてはきましたので、これからのお楽しみということにしましょう。
結局のところ、必要性がなければ普及しない ってことですよね。
うちの会社で、昨年から総務省の仕事を請けています。詳しくは言えませんが、お寒いオンライン手続きにもちょっとだけ関係しています。
「お寒い」と言われつつも、国が率先してやっていくこと自体は賛成です。税金の無駄遣いは良くないけど。今は「産みの苦しみ」かもしれませんが、近いうちに「Hot」になることを期待したいです。
このブログ記事を参照しているブログ一覧: たかが1件の税金申請に、4万円のコストとは
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